奈良井・・・艶やかな塗り櫛の伝統
現在、漆器の産地は村内の平沢へ移ってしまったが、塗り櫛の伝統を守り続けているのは中町の民芸品店「松坂屋」の主人。
塗り櫛の種類には、京丸、京型、お初、都型、小町などのほか、筋たて、駒かんざしがあり、見るからに艶やかな櫛ばかりだ。
上町には、玄関のくぐり戸の障子に太い筆文字で「御櫛所」と書かれた「中村邸」が一般公開されている。
塗り櫛の創始者・中村恵吉の家で、天保年間(1830~1834)の建築。
奈良井のたたずまいは、昼間よりも夕暮れ時が絵になる。
淡い光を放っ軒燈、水場から聞こえてくる水音の響きが妙に快い。