江戸の面影が残る佃島(東京都中央区)
超高層ビルが林立する東京・首都圏のど真ん中を蛇行しながら東京湾に注ぐ隅田川。
古くから佃島と呼ばれる地域は、中央区明石町方面から佃大橋を渡り切る寸前、左手の川沿いの瓦屋根の家並みの一画がそうである。正式には中央区佃1丁目。
営団地下鉄有楽町線月島駅が佃島への玄関口となる。
佃大橋からの通りは車の往来が激しく1日中騒音が絶えないが、一歩古い町並みの中に足を踏み入れると別世界に入り込んだ感じである。
ここが東京の市街地とは思えないほど昔ながらの下町情緒が息づき、黒瓦屋根に格子戸のある木造家屋が建ち並ぶ。
現在も使用されているポンプ付きの古井戸、軒先や幅1mほどの路地にずらり並ぶ植木鉢。
初夏のころは打ち水した路地で咲く朝顔のすがすがしい彩りが心なごませる。
浴衣姿で縁台将棋を楽しむ人たちの姿も見かける。
町を歩いていると、佃煮を作る匂いがプーンとしてくる。